人生構築 アルティメットねまりずむ

子どもに英語塾はいらない!必要なのは〇〇

こんにちは。先日フライパンの返品がうまくいかなくて、サービスカウンターで困っていたイギリス人の方のお助けをしたねまるです。英語が話せてよかったと思いました。

ふざけた調子のねまるですが、ねまるは英語がちょっぴり話せます。
日常会話ならとりあえずだいたい困りません。
専門的な用語とか持ち出される全く太刀打ちできませんけどね。
その辺は雰囲気とジェスチャーと朗らかなスマイルで華麗にスルーしたりします。

大学でも英語に触れる学部にいて、ブラック企業のあとに就いた職では、アメリカイギリスフランススペインなどなどいろんな国のお方と英語でお話する仕事をしていました。

そんなねまるが実体験を踏まえて考える「幼児期の英語教育の必要性」について、今回は語ってみようかと思います。

そもそもなんで英語を教えたいのか

子どもに英語を教える親御さんの理由はこの4つに分けられるかと思います。

  1. 自分自身英語は苦手科目だったから、子どもは得意にしてあげたい
  2. なんとなく英語が話せたらかっこいい
  3. 自分が習っていてよかったから
  4. お受験などで必要

①と③、そして④はねまるには当てはまらないのですが、②の気持ちはわかりますよ。
そして④目的の方は英語塾に行かせるのもごもっともなので、この記事にはそぐわないかと思います。

英語が得意な人の共通点

日常会話に困らないくらいに英語が使えるって人たちには共通点が1つあります。

それは「英語が好き」ということ!!!!!!!!!!

これに尽きます。導入でも書きましたが私も英語が大好きです。
英語が好き=英語に興味がある、ということですが、興味があるかないかで英語は伸び方がグーンと変わります。


私の経験談を少し語りましょう。最初のねまるの英語力はボロクソです。
当時は中1から英語必須の時代でした。時代を感じますね。

小学校時代の記憶では、ABCを書いたり、少し挨拶のようなことをしたりレベルのことがカリキュラムに組まれていましたが、文法などはやはり中学に入ってからでした。

そして私は「英語ペラペラになりたい」と小学校の頃に思っていました。
(ここ大事だから後で詳しく書いています。)

さて、張り切って臨んだ中1の授業、もうわけがわからなくて、最初のテスト前に母親の前で泣きました。確か「be動詞」とか「形容詞」とか「動詞」とか何がなんだかわからない、とか言ってたと思います。
真剣に、真剣に泣いていました。だって「上達したいのにわからない」から。

で、結局そのあとめちゃくちゃスキルアップして英語はずっと楽勝でした。
中学時代はつねに100点だったと思います。

スキルアップしたきっかけがあったのかというとそうじゃなくて私の「英語学びたい」の熱意が勝っただけです。ここは単に自分の努力です。

他の教科とは違い英語という教科(というか言語学習において)の原動力は熱意です。

「好きこそものの上手なれ」は言語学習において実に的を射ていることわざです。

親がすべきことはこれ!

上記を踏まえて、親はどうすればいいのか。幼児を英語塾に通わせる意味はあるのか。

まずは幼児期にフォーカスしていきます。

結論を言えば

「幼児期の英語塾は英語の魅力と楽しさに気づかせてくれる場所として活用する」分にはOK!

「幼児期の英語力のアップを期待する」のはNG!

です。

幼児期の英会話塾では、お歌を歌ったり、ポップなイラストを見て単語を言ったり、わいわいとした雰囲気であることが多いかと思います。

お子さんがそこで楽しんでいて「もっと話せるようになりたい!」と思ったなら、ひとまず成功です。通わせた価値はあると思います。

そのあとは、お子さんがペラペラになりたいって思ったなら続けてもいいし、続けなくてもいいかと思います。月謝も安くはないのでね。

習わせなくても興味を持たせるきっかけを親御さんが作ってあげればそれでいいのです!

ネイティブの友人が言っていた「他言語学習に一番役立つ動機」はなんだと思いますか?

ずばり、

「恋愛」

です!最初聞いた時笑ったけど、なるほどと思いましたね。

恋人、もしくは仲を深めたい相手が外国人だったら、もっとコミュニケーション取りたくてその言語を勉強しますよね。そのときに人間が発揮する力ってすごいんです。

だから英語に興味を持つきっかけは、不純なものでもいいんです。

(韓流アイドルにハマって、ハングルのLINEスタンプ買ったことある方もいるでしょう。ペヨンジュンにハマって冬のソナタの楽曲をピアノで弾いていたうちの母親を彷彿とさせますね。)

だから子どもたちに英語っていいな」って思わせるきっかけづくりを親御さんには頑張ってほしいです。

私が英語に興味を持ったきっかけ

さて、私の実体験ですが、小学校6年生のときに我が家に中学校3年生のアメリカ人の女の子がホームステイにやってきました

当時12歳の多感な時期の私にとってこの出来事は今後の生き方に大きく影響を与えてくれた、衝撃的なものでした。他国の人とこんな密に触れ合ったことは過去12年で一度もなく、緊張と高揚、その連続でした。

アメリカ人の15歳がこんなにきれいで可愛くて格好良くて、そりゃもうびっくり。そんな素敵な女の子が話す英語は、私にとってめちゃくちゃ格好良く見えたコンテンツでした。

この人としゃべりたい…!!!

こんな思いがふつふつと沸いてきたわけです。

さらにここにきて12年間そんな片鱗すら全く見せたことのなかった「おしとやかで前にぐいぐい行かない昔ながらの日本人・私の母親」が、英語で彼女と会話をし始めました。

まじか、お母さん英語話せるん、すごいな」でした。

私の人生の中でお母さんが一番キラキラして見えた瞬間です。本当に。

「お母さん英語上手だね」って言ったら母がさらっと
全然上手じゃないよ。ねまるちゃんもお勉強したらすぐ話せるようになるよ

うわあ!!!ねまるちゃん頑張る!!!!!!!!!!!!!!

そしてねまるちゃんは英語と仲良くなるためのスタートを切ったわけです。

ホームステイの受け入れを決断した両親、英語は難しくないよと話してくれた母、そして我が家に来てくれたあの子には感謝の連続です。ちなみに20年近くたった今でもその子とはFacebookで繋がっていて、互いの生活を覗き合ったりコメントし合ったりしています(^^)/

これ、小学校6年生だったってこともよかったんですね。

自分のなかでの「日本の当たり前」っていうのが出来上がっていたときだったので、文化の違いや言葉の違いに気づける年齢でした。

だから自ら興味を持てたんです。というかやっぱり親に自然に興味を持つきっかけを提供してもらってました。

ただただ幼いときに漠然と「英語を習おう」と言われても、果たして英語を習ってどうなるのか、習う意味はあるのか、がわからないままです。この意義がしっかりしているかどうかが、後々の英語学習に熱意を向けられるかどうかにつながるんですね。

英語に興味を持たせるための具体的アクション

さて、子どもの興味の持つ分野は十人十色なので、アプローチの仕方も千差万別です。

私みたいに①ホームステイの受け入れをしてみるのは、子どもたちにとてもポジティブな影響を与えると胸を張って言えます。また、多感な時期に思い切って②「海外旅行」に連れて行くのも◎です!

英語に興味を持てるだけでなく「世界は広い」ということにも気がつけるので、一つの物事に対しても広い視野で、様々な角度、いろんな人の立場から見て考える思考を養うことができると思います。

子どもの成長のためという点を考えれば10回のTDRよりも、1回の海外旅行かなぁと。

しかしホームステイや海外旅行はなんとなく現実的じゃない、難しい、というのも正直なところ。

じゃあ③身近なところで多文化と触れ合える場に「親と」行ってみるのをおすすめします。自治体だったり企業だったりが「多文化交流フェスティバル」だったり「国際交流フェア」をやってたりします。(企業がやってるのは結局英会話教室だったり英語教材を勧めたり、海外旅行ツアーの宣伝を挟んだりがあるので、自治体開催のもののほうがいいかも。)

そういうのに「親子で」行ってください。子どもだけに勧めるのではなく。
子どもは完全に圧倒されるしアウェイです。英語に親しんだことのない親御さんもなんならめちゃくちゃたじろぎます(笑)

しかしそういうところにいる外国の方って、日本自体に興味があるし日本人と話すことが好きな人ばかりなので、英会話を楽しむ入門編としてすごくすごーくちょうどいいんです。つたない英語でも優しく拾い上げてくれるだろうし、なんなら日本語でコミュニケーションも取れたりします。

そこで親御さんが英語でコミュニケーションを図る姿、海外の人と会話を楽しむ姿をお子さんに見せて、英会話にポジティブなイメージを持ってもらうのが目的です。

不安だったらお友達親子も誘ってみてもいいと思います。無理に気張らなくてもいいし、自分が楽しむために行ってみようかなってくらいのスタンスで行ってみてください。

このやり方は自国の文化というものが自分の中に根付いている年齢、小学校中学年以上のほうが効果があるかと思います。

幼児向け簡単なアクション具体例

小さなお子さん、幼児向けには何かできるの?ということで、私は簡単な「植え付け」を継続的に行うことをおすすめします。

まずはお子さんに「英語」というものが存在するのだというところから始めましょう。あくまでもポジティブに。ネガティブなものではいけません。⇒後述します

ご自身のお子さんの好きなものを挙げてみてください。野球でしょうか?プリンセスでしょうか?車?動物?
何かしら思い当たるものがあったら、英語という情報を含んだ会話をしてみます。

もし私の子どもが野球好きなら
「すごい野球選手はみんなアメリカでプレーしてるんだよ。アメリカは大きい国で、いろんな人が住んでてね。マー君みたいな野球選手もアメリカの人たちと英語でお話ししながら野球してるんだよ。かっこいいね」

こんなこと言いますね。こんな程度でいいです。

もし私の子どもがプリンセス好きなら、プリンセスが出てくる映画を字幕版で流します。
無理に見せるんじゃくて、見るのは母親、というスタンスで流します。絶対食いつきます「これいつもと違うね」と。「そう、英語で見ることもできるから、お母さんこっちも見たくなって」と言って自分が見ます。

こんな導入で構いません。

とにかく最初は「英語にポジティブなイメージを持たせる」これだけでいいです。こういうことの繰り返しです。子どもと英語が出会う場を提供するのが親の役割だと思っています。

ちなみに私が実践してるのは、世界地図を壁に貼ること。
貼ってあるだけで普段から特別に眺める時間なんてものは設けていません。

志〇どうぶつ園を見ていて、パンダが出てきたら子どもが「あ!地図にも描いてある!」と言って地図を眺めにいきます。「ここにパンダいるの?」と聞いてきます。「いるよ。中国だね。」

終わりです。

ドラえもんで氷河期が出てきました。「ひょうがってなに?」「でっかい氷かな。北極は氷の塊だけど人いるよ」「えっ!北極ってどこ!」そして私はどや顔で北極を指さします。

これをいつも続けているので、上の子はたくさんの国の名前、その特徴(住んでいる動物や名産品、気候など)を勝手に覚えています。

英語学習から逸れて地理のお勉強になっていますが、こういった予備知識はほかの教科で関連したものが出てきたときに、頭の中で「なんか聞いたことある」ってリンクするので、他のお勉強も理解のスピードと関心が格段に上がります。

話が英語から逸れました。

ディズニーの映画を見ているとき「トイストーリーもアナ雪も、全部ここで作られてるよ」なんて言いながらアメリカを指さして、さりげなく「英語を話せるといろんな国に行けるよ」って言っています。植え付けがされているうちの息子は、図書館で英語の本を選んで「お母さんこれ読んで」と言ってきたり、「今日は英語で映画見たい」なんて言ってくれるし、英語ぺらぺらになりたいそうです。動機づけができているので、今後は彼の意志で伸びていくと期待しています。
(⇒数年たってこのブログが残ってたらその後の息子の英語の成績を報告しますね)

長々と話していますが私は、幼児期には「興味を持たせる」を勧めていて「言語能力を身につける」はおすすめしません。

文法や会話の学習はある程度日本語能力がついてからの小学校中学年以降がいいと思っています。⇒詳しくはまた別記事で

絶対に「押し付けてはならない」

子どもが英語を話したいという意識が芽生える前に、子どもの中に動機づけがなされないまま英会話塾を押し付けてはいけません。絶対に

上述しましたが、

幼児期の英語塾は英語の魅力と楽しさに気づかせてもらう場所として活用する」分にはOK!、

英語塾に「英語力のアップを期待する」のはNG!

だから「行ってみて楽しくなかったらやめてもいいからね」と言って「英語に興味を持つ場を提供する」のはいいってことです。

さて、私にもただ漠然と英語を習わされていた友人が、クラスに5人ほどいました。みな同じ英会話塾に行っていて彼らが発する「俺、英語習ってるんだよね」という台詞がなんだかキラキラして聞こえたのを覚えています。そして彼らは中学英語の授業が始まってから声を揃えて言いました。

「今日のは小4のときに習ったやつだったし楽勝」と。

しかし彼らには「英語話せるようになりたい」というポジティブな動機がないので、「受け身の英会話学習」になっていました。だから中学でのスタートでは先取できていたから良かったものの、そのあと熱意をもった私や、他のお勉強熱心な子たちに負けていきました

そのうちの1人は、無理やりさせらていたからとてつもない「英語嫌い」になりました。

通う意義を理解していない彼の中では「英語=無理やり勉強させられるもの」という式が出来上がってしまったのが良くありませんでした。これをしてしまっている親御さんは多くいます。よかれと思って習わせたその反動は、中学、高校と続きます。
無理強いがよくないのは英語塾だけの話ではなく、習い事全般に言えることです。

習い事を始めさせる時の心得はこちらの記事に書いてあるので読んでみてください。
https://www.nemaru.jp/2019/12/09/息子にスイミング通わせて3年!正直な感想とメリ/(新しいタブで開く)

習い事の押し付け・無理強いは親と子の信頼関係にも悪い影響を及ぼすこともありますのでお気をつけくださいね。

まとめ

  • 幼児期の英語塾は『英語の魅力と楽しさに気づく場所』『英語学習の場ではない』
  • 子供が英語に興味を持つ場・環境を提供する
  • 幼児期も小学生でも英語教育を押し付けない
  • 通わせたいなら通う意義を見出させる・理解させる

ママにとってもお子さんにとっても一度切りの人生です。
英語教育がお子さんにとっての負担やプレッシャーにならないようにしていきたいですね。