自分もだんだんと歳をとってきて、お洋服にもお金をかけたい気持ちが高まっている今日この頃です。
ママ友の集まりでは、いつもよりちょっといいものを。仕事用にちょっと値の張るものを。
いずれは毎日高いものばかり選ぶ大人な女性になりたいな~と思いつつも、ぶっちゃけプチプラの服と変わらないんじゃない?と思ったりもします。
そこで今回はねまる自らプチプラとちょっとお高めの服を買って、着用感やお手入れ法など徹底比較!両者のメリットデメリットをまとめました!
値段の違いは素材やブランドの違い!
今回比べてみるのはこちらの2着!
値段 | 素材 | 洗濯表示 | 生産国 | |
しまむら | 1480円 | アクリル 100% | 40度を限度とし水洗い可 | 中国 |
TICCA | 30800円 | 毛(ヤク) 100% | 家庭での洗濯禁止 | 中国 |
同じ黒のニットです。
「高い服」の基準はどこからか難しかったのですが、1万円以上かな?とも思いつつ、どうせならもっと払ってやろうという気持ちで3万円超えを買ってみました。痛い出費です。
同時に、1500円もしないのにニットが買えるなんてとしまむらさんに感動を覚えました。
違いはというと、まずは素材が違いますね。プチプラは化学繊維、高い方は天然素材です。
またそのおかげ(せい?)で、プチプラニットはお家洗濯ができますが、高い方はドライクリーニングしかできないようです。
あとはブランド料だったり、機械で大量生産だったりの違いで差が出たのかな?
どっちも中国産なんですよね。高いもの=日本産、とどこかで思っていた私としてはびっくり。
プチプラの方は縫製が甘いです。傾いていたり、ほつれがあったりします。傾きはじっくり見ないとわからないけど、ほつれはこのあとどうなるのでしょう。だんだんほつれていくのかな?
でも正直ぱっと見ではわからないし、プチプラのほうも手触りが柔らかくて、なんだか良さそうな印象!
長く着られるんだったらこれでいいかなって。
着てみて分かった差
どちらも週に1度、丸1日着用。これを2か月間、計8回ずつの着用をしました。
感じた差は以下の通りです。
- 毛玉の量
プチプラ:かなり毛玉が目立ってきました!
これはもう人前に出るのが恥ずかしいレベル…
ニットは特に毛玉ができやすいお洋服なので、違いが顕著に現れました。
高い服:毛玉がほとんどできてません!これが素材の差でしょうか。
- 形状記憶の差
プチプラ:袖や脇、首周りの部分がくたくたっとなってしまいました。気になり始めたのは3回目の着用時でした。わりと早いなというのが正直なところ。
高い服:8回着てみた今も、形も崩れておらず、着心地も変わっておりません。 - 温かさ
プチプラ:普通の服かなって思ってきていました。特にニットだから温かいとは感じず。
高い服:実はこちらのほうが少し薄くて軽いのですが、断然温かいです! - 自分の気持ちの問題
プチプラ:人とぶつかっても、リュックを背負っても、こすれた部分を気にしたりはしませんでした。
高い服:お皿を洗うときも袖が汚れないか、子どもに抱きつかれてこすれないか!
とにかく気になって気になってしかたありませんでした(笑)心の中で「3万が!!」と何度思ったか。
ただ高いものを着ていると気持ちが整うというか、思いがけず所作がきれいになったり、姿勢も良くなったりしました。身に着けるもので自分の気持ちもこんなにも違うものかと実感しました。 - 縫製の甘さ
プチプラ:購入時に気になっていたほつれがひどいことになりました!タグのところがびろびろーとなってます。
高い服:全体的にほつれは見当たりませんでした。
高い服はお得なのか
さて、ここまでは圧倒的に高い服のメリットばかりでしたが、値段相応なのか考えてみましょう。
両者の値段を比較すると実に20倍以上の差があります。プチプラは1シーズンどころか1/2シーズンの活躍で限界だったので、3万はその20倍、つまり10シーズン以上(冬10回分、10年間)は着れるということになります。うーんどうでしょうか。
10年着ると
- 好みが変わる
10年前、大学生の頃の自分の写真を見て、その洋服のチョイスに愕然とします。皆さんもだいたい「うわぁ、若いわ(笑)」と思わず思いますよね。こんな鮮やかな水色は今の自分では選ばないし、ゴージャスくるくるだった髪も今はもうしたいとは思ってない。ヒール一択だった私が、今は好んでスニーカーを何足も揃えるようになった。
自分の生きるステージが大学から社会、社会から家庭へと変わる中で、環境の影響を受けつつ自分の好みは確かに変化を遂げています。関わるコミュニティ、周りの人たちからもインスピレーションを多少受けているかもしれない。10年も経つといろんな好みが変わってしまう。 - トレンドが変わる
女子高生の靴下事情一つとっても、ここ20年で様々な変貌を遂げていますね。ルーズソックスなんてもはや見ない、私の頃はひざ下までの紺色ソックス一択だったのに、今はくるぶしが隠れるくらいの短め丈、しかも白。トレンドに敏感な人であればあるほど、しっかり流行りに則って着る服を変えている。10年前に流行ったピチッとしたふくらはぎまでのレギンスやトレンカは、もう誰も履いていない。そのときはみんな気に入っていたから履いていたはずなのに、今誰も履いていないのは「遅れている」のレッテルを貼られてしまうから。 - 自分の体型が変わる
ママの皆さんいかがでしょうか。出産を経てから多少なりとも体型が崩れてしまったという方いませんか?私自身も40代の自分が今と同じ体型を保てている自信はありません。努力を怠らない美魔女になる予定も今後はない。 - 保管に場所を取っている
私には、毎年毛布を買い替える友達がいる。毎年重い思いをして毛布をクリーニングに出していた私には衝撃的な話だった。彼女曰く「持ってく労力も、保管する場所も、私にはない!」と。衝撃だったが、なるほどと思わせてくれた。保管している期間はその場所が使えないということは、私は考えたことがなかった。 - 維持費(クリーニング代)がかかる
今回のニットの場合、手洗いが不可だったため、シーズン終わりにはクリーニングに出す必要がある。1回1000円だとしても10年で1万円。これが何着分にも増えると、シーズンごとの出費はかなりかさむ。購入価格だけを換算に入れがちだが、維持費がかかるということは案外盲点だったりする。
長期間品質が保たれたとしても、上記のことを考慮に入れると、高いほうがお得とは一概には言えないような気もします。「お得」という観点で言えば、やはりプチプラがいいのかもしれませんね。
両者のメリット・デメリット
ということで、両者の良い点悪い点を上げながら、お洋服の選び方についてまとめました。
プチプラの良い点
- 育児や家事でもガンガン使える
- トレンドの形やカラーに挑戦できる
- いつもの自分のタイプとは違うものにも挑戦できる
- 保管場所を気にする必要がない
- お手入れにかかるお金が少ない
プチプラの悪い点
- 気に入っていても着れる期間が短い
- 機能性はあまり期待できない
- ゴミになるのはもったいない
高い服の良い点
- 圧倒的な質の良さ(毛玉・形・着心地)
- 自分の価値を高めてくれる
- ネームバリューのおかげで着なくなったあとも売れる可能性あり
高い服の悪い点
- 体型を維持していく必要がある
- トレンドに左右されない無難なフォルム 、デザイン、カラー選び
- お手入れの手間とお金がかかる
高い服かプチプラで迷っている方は、上のまとめを参考にしてみてください。子どもと公園でアクティブに遊びたいときにはお洗濯のしやすいプチプラ、自分の時間をゆっくり楽しめるときには高い服をなど、使いたいシチュエーション、オケージョン、用途や、お手入れや手間が苦痛かそうじゃないかなどを考慮して買うものを選んでいくのが賢いお買い物と言えそうですね。
ちなみに私は若い頃は断然プチプラ派でしたが、今回の比較経験をやってみて、ニットをブラシでお手入れする時間が意外と楽しいことに気付けました。ゆくゆくは高いブラシも買ってみて使用感を試したいと思ったところです。