おそらく一度は耳にしたことがある子育て説の1つ「子どもは4歳までがかわいい」。
私もネットでこの説に出会ったときにひしひしと痛感しました。うちの子も4歳までがかわいかった!なんて思ったり。
小学生にもなるとますますかわいいと思えない。生意気な態度に腹が立って仕方ない。
そんなときに私はどうしたのか。どうやったら自分のイライラが軽くなったのかをお話したいと思います。
「〇〇したら子どもがお利口になる」という原因療法ではなく、自分の心の持ち方を変えてイライラを緩和させる対症療法について述べていきます。
「子どもらしさ」が増しただけ
かわいいと思えないお子さんには以下のことが当てはまるかと思います。
・口ごたえする
・ふざける
・何回言っても聞かない
・うるさい、やかましい、ずっと喋っている
お子さんにイライラする代表的なものを挙げてみました。小さい頃はおとなしくて言うことを聞いていてくれたのに、素直に「うん」と聞いてくれていたのに。
ですが悲観することは何もありません。
育て方が悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。シンプルに「子どもらしくなった」だけです。
上記のことは全て「異常」ではなく「子どもの典型的な行動パターン」であるとまず理解してください。
だからうるさいのは元気な証拠、ふざけるのも誰もが通る道なのです。
心と脳が発達していくにつれて「自制」を身に着けるようになります。すると自然と「うるさい」のも「おふざけ」も減っていくものです。
だから今すぐにやめさせようとしたり、叱りつけて強制する必要もありません。
まずは親御さんがそこを分かってください。
口ごたえするのも知恵がついた証拠です。幼児のときには自分の中で「世の中の当たり前」や「善悪の基準」がまだ構築されていません。だから口ごたえもできません。
親に意見をするようになったということは、自分の経験の中から考えを導き出せるようになったということです。これは大きな成長です。
もしお子さんが歯向かってきたらイライラするのではなく、「意見を言えるようになった事実」に目を向けてください。「ここまで成長したんだな」と思えると、イライラが収まりやすくなります。
イライラさせてくる子どもは「プロの子ども」
ただ私も、家でずっと騒がれたり、兄弟げんかでわめかれたりするとキーーーッ!うるさい!となったりもします。ただ、怒りを子どもたちにぶつけてしまう前に頭の中でこう思うようにしました。
「こいつらプロの子どもだな」
と。
全ての子どもの目に余る行動は、子どもらしさあふれる「プロの子ども」だから成せる技なのです。
「走り回るなと言ったのにまた懲りずに走ってる。イライラ」を
「走り回るなと言ったのにまた懲りずに走ってる。こいつプロの子どもだな。やるな。」
こう思うだけで、なんとなく許せると思いませんか?
頭ごなしにうるさいと怒鳴るよりも、親が見方を変えて許容範囲を広くしてやることが、子どもの成長にいいのは間違いありません。
他人に迷惑をかけるほどの粗相であれば注意が必要ですが、イライラしているのが自分だけなのであれば、許してあげる器の広さを持つように心がけてみてください。
行動を許してやることでお子さんも「自分は認められている」と実感でき、自己肯定感の高い子に育つようになります。
まとめ
・目に余る行動は「成長過程」と理解する
・怒りをぶつけてしまう前に「プロの子どもだな」と褒めてみる
この2点を知っていると、だいたいのお子さんの行動は許せるようになります。
カッとなって怒っても、結局原因は取り除けるわけではありませんので、頭ごなしに叱りつけるのはいい方法とはいえません。
自分のイライラをうまくコントロールしながら、お子さんの成長を見守っていきましょう。