こんにちは、二児の母をしているねまるです。
出産は安産だったかと聞かれれば、実はギリギリの安産でした。週数的に安産に分類されるだけで、胸を張っての安産ではなかったと思います。
そんなギリギリ安産の私が、実際に通院して感じたことから導き出した「正しい産院の選び方」をご紹介したいと思います。
出産未経験の女性たちの参考になれば嬉しいです。妊娠中の赤ちゃんの成長具合や母体の具合もさまざまだと承知しておりますので、その辺も場合分けしながらお話していきたいと思います。
個人病院の特徴
まずは個人病院の特徴のポイントを見てみたいと思います。他にもあるかもしれませんが、ざっくり挙げると以下の3つです。
- 出産スタイルが選べる
- オリジナルサービスがある
- 育児給付金42万円以上はかかる
出産スタイルが選べる
私は2人とも個人病院で出産しました。選んだ理由は「フリースタイル出産」ができるから。分娩台で脚を開いて生むスタイルではなく、各個室に大きめのベッドが用意されており、そのうえで好きな体勢で生むというものでした。
赤ちゃん自身の出てこようとする力を利用して生むから、母子ともに負担が少なく、自然に近いお産が望めるということでした。
こちらの産院では、希望者には分娩台でのお産、和室でのお産も選べ、出産中はママの許可があれば家族でも友人でも誰でも立ち会えるというものでした。
また、音楽をかけたりアロマを焚いたりしてもいいという、まさにフリースタイル。
こういう枠にハマらない自由なスタイルを選べるのは、個人病院ならではだと思います。
オリジナルサービスがある
自由なスタイルなのは、出産だけでなく産後の入院中にも反映されています。
産院には専属のシェフがいたので、入院中はホテルのランチのように美味しい料理が並びました。これが目当てで選ぶママも多いほど、美味しさに定評のあるご飯でした。
また格安でボディアロマをしてもらえたり、産後のプレゼントに立派なアルバムがもらえたりと、かなり手厚いサービスがありました。
育児給付金42万円以上はかかる
これは間違いなくオーバーします。どれくらいオーバーするかは、産後の母子の状態によりますが、なんの問題もなく模範のような出産をした友人でプラス4万円でした。
ちなみに私はプラス11万円。なぜそうなったのかも後述します。
総合病院の特徴
続いて総合病院の代表的な特徴を2点だけご紹介します。たった2点ですがこれは大きなポイントです
- 料金が安い
- 何かあっても他の科の先生がすぐ対応可
料金が安い
育児給付金42万円内でも問題なくまかなえてしまうのが大きなメリット。
総合病院を選んだ友人は9万円が戻ったそうです。何かとお金のかかる育児ですが、プラス11万円支払った私と、9万円のキャッシュバックのあった彼女では、その差なんと20万円。大きいです。
何かあっても他の科の先生がすぐ対応可
個人病院で母体、乳児に何かあったら近くの総合病院に搬送、なんてことは珍しくありません。
私のように予定日よりも早く生んでしまうと、たとえ安産に分類されるとはいえ、乳児が小さすぎたり、呼吸がうまくいかなかったりということがしばしばあります。
だから事前に「何かあった場合は搬送する」と先生からお話がありました。しかも搬送には救急車で1時間半もかかるとのこと。とても不安に感じたのを覚えています。
こういう不安がなく出産に臨めるのが総合病院の一番の強みだと私は考えます。
産科の先生だけでなく、麻酔科、小児科、耳鼻科、内科、外科、などすぐに対応できる先生が数多くいれば心強いですよね。
切迫早産の私が個人病院を選んだらこうなった
私は上述した個人病院の特徴がとても魅力的に思えたので、個人病院での産院を希望しました。
「お金はかかってもいい、母子ともに負担の少ない満足のゆく出産をしたい」
こう思っていました。
さて、妊娠8か月に入ったところで、切迫早産と診断されそのまま入院となりました。
案外多くはないのがこの「切迫早産」です。
お腹が張りやすい(子宮が収縮しやすい)、子宮頚管長が短い、出血がある、と診断されると、入院を余儀なくされます。
出産に向けて運動しろと言われたから運動したら、かえって早産が近づいた、なんて方もいるから出産未経験ママさんは注意してくださいね。
とにもかくにも、約2ヶ月の寝たきり入院を終えた私は、長男を37週0日で生むことになります。
1日早ければ母子手帳に「早産」と書かれていました。彼の母子手帳には「安産」と書かれました。
実はこのギリギリの安産が、産後面倒くさいことになりました。
新生児黄疸の治療
予定日よりも3週間早く生まれましたが、身長体重ともに平均以上あったのは救いでした。
ただ新生児黄疸の値がものすごく高く、光線治療を余儀なくされました。
ここまでは良かったのですが、なんと光線療法をするための保育器がこの産院には1つしかありませんでした。
長男と近い日に生まれた黄疸のある子が他に2人いました。産院曰くとても稀なケースだったそうですが、こうなると生まれたての赤ちゃん3人で保育器の奪い合いです。
ビリルビン値が高い順に1日入り、翌日は2番手、翌々日は3番手が使用しました。が、それぞれ1日だけの治療じゃビリルビン値が下がるわけもなく、2日おきに3人が変わるがわる保育器に入り続けました。
産後5日で退院だったはずの3人は、結局2週間以上入院し続けました。
総合病院ではこうはならなかったと思いました。
これを踏まえて、私は産院選びの基準を以下のように結論付けました。
1人目は総合病院で、安産だったなら2人目は個人病院を視野に
これは私が難あり側だったからこその結論です。
もちろん母子ともに順調な場合も往々にしてあるので、1人目から個人病院でも構わないと思います。個人病院が魅力的に見えたのは私も同じでしたから。
ただ、苦労した母親だからこそ言えるのは、個人病院だと対応に限りがあるということでした。
子どもに何かあった場合、救急車で搬送される時間でさえも不安で仕方がないと思います。
私の長男のケースでは新生児黄疸でしたが、退院からも結局1か月以上治療に通い続けることにもなりました。
もし総合病院で生んでいたら、光線治療が3日連続受けれたかもしれない、こんなに不安に思わなかったかもしれない、そう感じました。
フリースタイルで臨めるのはとても魅力的でした。選ぶ理由として重きを置くのも間違っていなかったと思います。ですがアロマや、食事など、これらは正直言って「なくてもいいサービス」です。
何よりもまずは「母子の健康」だと、自分が治療を必要な側になってしみじみと感じました。
ただ、個人病院で母子ともに健康な出産をされたママは、かなり満足度も高かったというのも事実です。
私も黄疸に悩まされなければ、「個人病院最高」ってここに書いていたと思います。
もし何かあったら怖い、という気持ちがあるのであれば総合病院を私はおすすめします。
2人目の出産になると、だいたい流れも把握できるので、元々お腹が張りやすいとか、出血しやすいとか異常が見受けられないようであれば個人病院を選ぶのがいいかなと思います。
産院選びは、「ママとしてお子さんにしてあげられる初めての選択」。
皆さんの参考になったら嬉しいです。お子さんの健やかな人生と、快適なママライフを送れるよう応援しています。
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