2年前に地域の防災訓練で配布された『サバイバルパン』。賞味期限が迫ってきたので、おやつ代わりに開封してみました。味やアルミパッケージの梱包の様子など、詳しくレビューしたいと思います。
発売元はミドリ安全、製造は北海道の江差福祉会
発売元は東京都渋谷区広尾に本社を構える、ミドリ安全さん。安全靴や作業着など、お仕事の現場で活躍できる商品を中心に展開している会社です。一方で、防災グッズにも力を入れており、 優れた品質の防災グッズに贈られる『防災グッズ大賞』では、ミドリ安全さんが発売するヘルメットが、2021年審査員特別賞をしています。防災グッズへの力の入れようが感じられます。
製造を委託されているのは北海道にある社会福祉法人あすなろ福祉会（江差福祉会）さんです。知的障碍者のための生活介護、就労支援を行っているあすなろ福祉会さん。学園や就労施設など、利用者さんが地域や社会に貢献できる施設を多く展開しており、今回ご紹介するサバイバルパン以外にも、フリーズドライ食品や、フリーズドライビスケットなど、備蓄保存用食品を数多く手がけています。
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紙のエコパッケージに、真空のアルミ袋
上記のフリーズドライビスケットが7年保存可能なのに対し、今回ご紹介するサバイバルパンの賞味期限は5年です。今回はチョコチップですが他にもシーベリー、ミックスフルーツ、ドライリンゴがあります。
1箱110gあたり、467.5kcal。1個当たり約234kcalです。クッキー5枚のカロリーと同じくらいです。参考までにフジパンのネオレーズンバターロールは1個当たり173kcalですが、重さを同じくらいにしたらおそらく同じくらいのカロリーと炭水化物量だと思われます。サバイバルパンはごく普通の総菜パンと同じような栄養成分だと思われます。
パンということで小麦粉が使われています。小麦アレルギーの方はご注意ください。脱酸素素材および防腐剤が使われていないのに、5年も持つなんてすごいですね。 アルミで真四角に包装された梱包も、非常食っぽさがすごくでています。宇宙食みたいに見えます。
パッケージで気になったのは英語表記の部分です。そのまま『Survival Pan』なんですね。てっきり『Survival Bread（サバイバルブレッド）』と表記するかと思ったのですが、災害時に英語の読めないお子様やお年寄りでもギリギリ読めるようにPanとしたのでしょうか。（写真があるので読めなくても大丈夫そうです！）
食感は少し固めの、ボソボソっとした口当たり
宇宙食風の梱包を開けると、四角くなった紙皿に、グラシンケースで包まれたパンが現れました。災害時に手が汚れていても、紙皿のままもしくはグラシンケースのまま食べることができます。
割ってみると普通のパンよりも詰まっている感じ。触り心地も、パンやマフィンのふわふわ具合には届いていません。が、乾パンと比べると差し当たりやわらかいくらいでしょうか。
食べてみると、ふわふわよりはボソボソといった口当たり。口の中の水分がもっていかれてしまうので、災害時であれおやつタイムであれ水がマスト。味はなんだか黒糖のような甘みが感じられますが、原材料の中に黒糖は入っておりません。また、全体的にうっすらと酸味が感じられます。原材料にクリームチーズとマスカルポーネチーズが入っているということから、この酸味が際立っているのでしょうか？チーズらしい味はありません。
私はこの酸味が得意ではなく、丸々1個を完食するのに多少時間がかかりました。8歳の子どもは半分で離脱、5歳の下の子（非常に甘党）はじっくりと完食しておりました。旦那は「非常食なら問題なしやろ！乾パンより全然マシ！」と言っていました。確かに非常食としてはとても良いと感じました。
備蓄食としてはおすすめ！ほかの味とセット買いがおすすめ
おやつとして出すには物足りなさが否めないサバイバルパンですが、災害時に備える分にはとても優れた商品だと思います。ですが我が家でも評価が割れたように、人によっては好き嫌い、飽きがありそうなのでほかのフルーツ入りの味とともに備蓄しておくのがいいのかなと思いました。チョコチップを大量買いよりも、ラインナップを多く備蓄したほうが良さそうです。
また、ミドリ安全さんには『サバイバルパン２』なるものがあります。こちらは紙タイプのエコパッケージとは違い、缶タイプで、写真からはよりふわふわしていそうな雰囲気です。買うならこっちでしょうか？
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探しているうちに、結局パンだけ常備するのもあれだから、私は詰め合わせセットを買おうかな！という結論にいたりました。ミドリ安全さんは初めましてでしたが、作業着とか買おうってときのために名前は覚えておきたいです。江差の皆さんの頑張りが、日本中のたくさんの人たちに届きますように。
